2009-01-01から1年間の記事一覧
(ご挨拶)皆様、今年も色々な事がございましたが、当方お蔭様で元気に「フランス通信」をお届けする事が出来ました。ありがとうございました。今後も益々通信の輪が広がりますように願い、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
「レンブラントからヴェルメールまで」との副題が付けられたこの展覧会は、10月7日に開場以来連日長蛇の行列が見られる程の人気です。60点余りの絵画を中心としてデッサン、水彩画、版画、当時を代表するタペストリーや陶器、銀器やガラス器など合わせて130…
1863年、ナポレオン3世の時代にセイシェル島に生まれたオス亀の“キキ”は、1923年フランスに入国以来、パリの植物園内の動物園(la menagerie du Jardin des Plantes)に住み、代々の観客にのっそりとした愛嬌を振り撒いて人気者でしたが、寄る年波には勝てず、…
1889年パリ万博のシンボルとして生まれ、パリを見下ろして120年、ペンキでのお化粧直しも済んだ“鉄のマダム”エッフェル塔は、普段のライトアップと毎時4分間のフラッシュの煌きに加えて、大晦日の晩まで毎夜20時、21時、22時と23時に12分間の祭りの装いを披…
スエーデンから贈られた高さ15メートルのクリスマス・ツリー(le sapin de Noel)2本に飾られたパリ市庁舎(l’Hotel de Ville)前の広場にアイス・スケート場が出現しました。広さ1635平方メートルで、初心者用の場所もあり、毎週土曜、日曜の10時―12時には有資…
今や世界的に有名になったシャンゼリゼの並木415本を飾るイルミネーション(1月10日迄)を始めとして市内20区125箇所の商店街、並木道、広場はそれぞれに趣向を凝らした飾りに明るいパリの街が実現しました。これはパリ市庁が“パリがパリを輝かせる”(Paris ill…
急な寒さの訪れに、朝夕の気温も日中の気温も零下が続き、雪も降って交通は大混乱、薄暗い毎日に子供達が被っているカグール(la cagoule)という耳まですっぽり覆う帽子が羨ましい程大気も凍っていたのですが、クリスマス(le Noel)を迎える頃になって天気は回…
気温:パリ 朝夕4℃・日中11℃ 曇天、ニース 朝夕10℃・日中15℃ 晴天
2010年3月8日迄 Musee de l’ Orangerie, Jardin des Tuileries内、メトロConcorde下車、 火曜日休館、 毎日9時―18時、 入場料 9,50ユーロ
フランス通信(29) (07/12/09)
ニース 朝夕9℃・日中16℃ 晴天 70km/hの風、 山岳地帯700m以上に降雪
英仏海峡(la Manche)に海底トンネル”Eurotunnel”を掘って開通してから今年で15周年を迎えた超特急“ユーロスター”は、英国側の専用軌道“ハイスピード・ワン”の完成により営業速度を300km/hにアップ、更にロンドンの発着駅をウォータールーからセント・パンク…
アカデミスムから芸術を解放しようと二人が初めて会ったのは1900年の事、ロダン60才、マチス31才の時でした。片や既に誰もが認める彫刻の第一人者、片やフォービスムを絵画に採り入れ、彫刻を始めたばかりの画家で、大きな年齢差はありましたが、お互いに解…
今から10年程前にマケドニアからやって来てパリ中に繁殖した害虫に蝕まれた白い花が咲くマロニエは、大きな葉もすっかり水分を吸われて枯れ、秋を待たずに茶色く小さく縮れて散っていきました。殺虫剤の散布は人体に影響を及ぼすので、虫の付かない紅い花の…
リヨンから約1時間、アン県(l’ Ain)にある人口たった124人の平穏な小村プラーニュ(Plagne)が、ジュラシック・パークとして俄に騒がしくなりました。それはリヨンの国立科学研究所(CNRS : Centre national de la Recherche Scientifique)の古生物学者(le pale…
風が雨を呼んで寒さが増し、時には濃い霧が漂い、黄葉が進んで散り、歩く足元に落ち葉がカサカサと音を立て、マロニエの実が足に当たります。この沢山の落ち葉が下水道に詰まると街が洪水になりますので、市の清掃係は大忙し、掃除機の兄弟のようなものを背…
フランス通信(28) (11/11/09)
気温 パリ 朝夕10℃・日中16℃ 曇天、 ニース 朝夕13℃・日中21℃ 晴天 1989年11月9日は親子をも分け隔てたベルリンの壁が壊された日。あれから既に20年。
シリアの西北アレッポで3000年前に生まれたアレッポ石鹸(le savon d’Alep)は赤銅や石の鍋でオリーヴ・オイル(l’huile d’ olive)に水と苛性ソーダを混ぜながら数日間煮つめ、最後に月桂樹の葉のオイル(l’huile de feuilles de laurier)を混ぜて出来上がり、と…
フランス印象派の画家ルノワール(Pierre Auguste Renoir(1841 –1919))が印象派の代表モネ、ピサロ、セザンヌ、或いはシスレー等とのある種の戦いの後、独自の画風を追求して印象主義(l’ impressionnisme)を離れ、南仏に移り住んだ頃から以降の、光に魅せられ…
朝夕の寒さが感じられるようになりますと、貧しい人達への救援活動が忙しくなりますが、食料の援助を目的とする食糧バンク連盟(la Federation des banques alimentaires)は今年で活動25年目を迎えました。経済情勢が厳しくなった昨年の6月からの1年間だけで…
“秋晴れ”とまではいかないまでも高い空にウロコ雲、黄色味を帯びた陽光に木々の葉が日々色を変えていく様に、秋の深まりを感じます。向かい側の2本のポプラ(le peuplier)の根元に散り落ちた沢山の小さな黄葉が、まだ緑を残す芝生に作る模様は、まるで貼り絵(…
フランス通信 ( 25/10/09 )
2009年9月22日(秋分の日) 日の出 07時38 ・ 日の入 19時48 気温: パリ 朝夕13℃・日中23℃ 薄曇り、 ニース 朝夕15℃・日中27℃ 薄曇り 更に日が短くなって秋が深まってきました。いつもですと、そろそろ濃い霧が出て、飛行機の運航に支障をもたらす頃です。…