食糧バンク  ( BANQUES ALIMENTAIRES )

朝夕の寒さが感じられるようになりますと、貧しい人達への救援活動が忙しくなりますが、食料の援助を目的とする食糧バンク連盟(la Federation des banques alimentaires)は今年で活動25年目を迎えました。経済情勢が厳しくなった昨年の6月からの1年間だけでも、貧困基準の月収910ユーロ(約12万円)以下の人は16%の増加、全人口の13.4%を占め、79の食糧バンクが77800トン、即ち1億5000万食を68万人に供給したそうです。大手のスーパーと連絡を蜜にして、売れ残った品を提供してもらったり、全国4000人近いボランチアがスーパーの出口に立って、皆が買った物の中から食料品の寄付をしてくれるよう、今日も声を嗄らしています。更には以前ご紹介した(Kanews 2007年12月)「心のレストラン」(les Restos du Coeur)に引継ぎ、街角や1900ヶ所のセンター、240軒のレストランや収容施設で8100万食を70万人にサービスします。その後気温が氷点下になるや、SAMU Social(Service d’ aide medicale urgente 緊急社会医療救助サービス)や警察の特別班がホームレス(SDF : sans domicile fixe)を収容して廻り、前述の施設などで診察、治療、入浴や食事のサービスが行われ、厳しい冬に備えます。