人気者“キキ”146才で逝く ( L’ADIEU DE KIKI, 146 ANS )

1863年ナポレオン3世の時代にセイシェル島に生まれたオス亀の“キキ”は、1923年フランスに入国以来、パリの植物園内の動物園(la menagerie du Jardin des Plantes)に住み、代々の観客にのっそりとした愛嬌を振り撒いて人気者でしたが、寄る年波には勝てず、遂に敗血症(la septicemie)がもとで息を引き取りました。晩年は250キロの体重に身体を動かすことが出来なくなり、小屋から庭に出るにも係りの人に特製の車で運んでもらう有様でした。キキ、さようなら。