落ち葉を吹き寄せる人 ( LE SOUFFLEUR )

風が雨を呼んで寒さが増し、時には濃い霧が漂い、黄葉が進んで散り、歩く足元に落ち葉がカサカサと音を立て、マロニエの実が足に当たります。この沢山の落ち葉が下水道に詰まると街が洪水になりますので、市の清掃係は大忙し、掃除機の兄弟のようなものを背負って、筒先きで吸い取るのではなく、落ち葉を吹き寄せては大きな袋にまとめていきます。掃いて、吹き寄せても、次々に落ち葉が続いて限がありません。ついご苦労様と声をかけたくなります。こうして落ち葉を吹き寄せる人を”souffleur”と呼んでいるようですが、ガラス吹きの職人も同じ単語です。