マルセル石鹸 ( LE SAVON DE MARSEILLE )

シリアの西北アレッポで3000年前に生まれたアレッポ石鹸(le savon d’Alep)は赤銅や石の鍋でオリーヴ・オイル(l’huile d’ olive)に水と苛性ソーダを混ぜながら数日間煮つめ、最後に月桂樹の葉のオイル(l’huile de feuilles de laurier)を混ぜて出来上がり、という極めてシンプルな代々の手作りで、後世になって地中海沿岸地方に伝わり、フランスはマルセイユに入ってマルセイユ石鹸(le savon de Marseille)として知られるようになりましたが、日本では“マルセイユ”が訛って“マルセル”となったようです。見かけは色も悪く、形も石畳かレンガのようですが、使ってみれば、肌に優しく薬効があり、美容効果も大きいと評判で、その昔貴族達の間で珍重された意味がよく解ります。最近は純粋な自然製品としてお土産にする人も多いと聞きます。