メトロ・ニュース ( L’ INFO METRO )  www.ratp.fr

―乗車券の販売を自動化したメトロ各駅では、出札窓口が案内所となっていますが、この度、郵便局とタイアップして小包みを除く郵便物の受付業務を行う検討が為され、シンプロン駅(Simplon)にてテストを開始しました。早朝から深夜までメトロ運行時間内は受付ますので、便利なものとなるでしょう。
―1号線=全線自動化の為の工事が行われています。その為6月15日迄Chatelet – Nation間は金曜、土曜を除く毎夜22時以降両方向共運休となります。
―4号線=Saint-Sulpice駅は改装工事のため5月18日迄閉鎖、電車は停まりませんのでご注意下さい。
―6号線=Glaciere駅は5月3日から8月5日迄 改装工事の為閉鎖します。
―RER B線=Aeroport Ch.de Gaulle ― Aulnay-sous-Bois間両方向、軌道工事のため毎夜23時から終電車の1時30迄運休。代替バスが両方向15分毎に運行されます。尚この工事は2012年(月日未定)迄行われます。

ヴェルサイユ宮殿礼拝堂  ( VERSAILLES – LA CHAPELLE ROYALE )

ルイ14世王のヴェルサイユ宮殿で最後に建てられた王宮礼拝堂が23年もの年月を費やして1710年に落成してから今年で300年になりました。これを記念して“王のための礼拝堂”展を開催、ルイ16世マリー・アントワネットとの結婚式を行った記録など多くの資料を展示して建設当時から300年の歴史を振り返ります。儀式ばかりか音響効果が優れているので、毎年11月から6月までバロック音楽を中心に“木曜音楽会”も開かれています。建築に興味がおありの方はサイトwww.chapelle.chateauversailles.fr にてもご覧頂けます。
Exposition“Une chapelle pour le roi” 2010年7月18日迄、入場料15ユーロ(ヴェルサイユ宮殿入場料を含む)

パリのお花見  ( OHANAMI DE PARIS )

「お花見」は花を鑑賞して春を歓ぶ日本独特の行事でしょうか。パリには“そめい吉野”はありませんが、桜ん坊が実る白い花の桜や八重桜が咲く頃にお花見を致します。場所はパリの南の郊外にある広大なソー公園(Parc de Sceaux)です。ここはヴェルサイユ宮殿と庭園を手掛けたル・ブラン(Le Brun)やル・ノートル(Le Notre)が当時の財務長官コルベール(Colbert)の為に造った17世紀の館と庭園で、太陽王ルイ14世とマントノン夫人を迎えたことでも知られ、今では広大な市民公園となっています。今年も4月中旬からよく晴れたお天気に恵まれて週末は大賑わい、満開の桜の下、芝生の上にはあちらこちらと日仏の人々が円くなって、自慢のお弁当を開き、一杯やって、陽気なおしゃべりやのど自慢、バドミントンやボール遊びに興じて春を謳歌している様子が嬉しく眺められました。アルコール飲料の持ち込みは禁止となっていますが、園丁さんが電動スクーターで廻ってきても、笑顔で注意をするだけですから、こちらも笑顔で応え、馬に乗ってパトロールの警官も皆に恰好好いと見られるだけですから、お花見の宴は夕陽が沈む頃まで続きます。私は白い桜が満開の、この公園の南の小さな森(Bosquet Sud)で大学の同窓会のお花見、翌日は濃いピンクの八重桜ばかりが咲く北の小さい森(Bosquet Nord)で在仏日本人会のお花見、と連日のお花見でしたが、暖かな好天に恵まれ楽しく過ごしました。(RER B線Croix de Berny又はParc de Sceaux駅下車)

春の色  ( LES COULEURS DU PRINTEMPS )

今年の春も黄色で始まりました。寒さがなかなか抜けず、雪の多い冬でしたが、まず南仏からミモザ(le mimosa)、パリの芝生にクロッカス(le crocus)、庭の隅にレンギョウ(le forsythia)そして山吹(la kerrie)、野原にタンポポ(le pissenlit)土手に水仙(le narcisse)と続き、ピンクの小桜や桃(la peche)の花が咲く頃には梅(le prunier),杏(l’abricotier)、梨(le Poirier)、桜(le cerisier)と実を付ける白い花へ移ります。それからは白い花のコブシと紫の花の木蓮(le magnolia)、白い花のものと赤や紫の花もあるマロニエ(le marronnier)、リラ(le lilas)、八重桜(le cerisier a fleurs doubles)、藤(la glycine)などが一斉に花開きます。この他にも“百日紅のような”赤紫色の花が綺麗な木がありますが、名前を知らないままに過ごしています。(自分で調べればよいようなものの、植物に限らず名前を知りたくて何人かの人に尋ねますと、当地の人は「知らない」とは決して云わず、何か答えないといけないかのように、しかも真面目な顔で「何々」と答えるので、こちらの人がそう云うのだからと信じていたらとんでもない、あとでこちらが恥をかいた経験が多いものですから“何々のような”が少なくありません。)虫にやられて他の種類の樹木に植え替えるしかないと報道され一時は全滅かと危ぶまれたパリ名物のマロニエは、パリのシテ島の西側にあるドーフィヌ広場(Place Dauphine)の24本のマロニエが切り倒されたに止まり、今年も爽やかに美しく並木や公園を飾っています。市場には今が旬のピンク色がかった白いアスパラガス、濃い緑のグリーン・アスパラ(l’ asperge)(いずれもキロ当り7−9ユーロ)、それに艶々と赤く香りよく甘い苺のガリゲット(la guariguette)(キロ約15ユーロ)が並んでいます。

2010年2月20日の天気 : 日の出07時50・日の入18時18 パリ: 朝夕0℃・日中6℃ 曇天、ニース: 朝夕9℃・日中13℃ 曇天    (ご注意)パリ・メトロ=1号線 全線自動化工事の為 Nation―Ch.Vincennes間2月21日―24日運休、代替バス運行、 3月14日―28日05時30−10時00全線運休、Nation-Ch.Vincennes間とLa Defense-Etoile間のみ代替バス運行。 www.ratp.fr

パリのちびっ子は太り過ぎ ( DES PETITS PARISIENS EN SURPOIDS )

パリ市健康管理局の調べによりますと、幼稚園では12%が太り過ぎ(surpoid)、3%は異常肥満の“おデブちゃん”(l’obese)、小学校3年生になると15,6%がオーヴァーウエイトで、異常に太っている子供は3,8%にも達するそうです。原因として考えられるのは、朝食をいい加減にし、野菜・果物を余り摂らず、運動もせずにテレビの前に坐っているとの調査結果が出ています。そこで市当局は“BON APPETIT!”と題した展示会を開催、栄養、味、食欲、食事、献立の5大テーマを掲げて、バランスのとれた食事(le bon equilibre alimentaire)、消化の仕組みや栄養の吸収(les etapes de la digestion,de l’absorption de l’aliment)等を子供にも大人にも解りやすく説明しています。入場の子供達にはテーブルを囲んで好みの食事を実際に組み立てさせ、それを専門家が評価し注意を与えたり、味見をして食品を当てさせる遊びも用意されています。2011年1月2日迄Cite des Sciences et de l’Industrie(30,Avenue Corentin Cariou,75019 Paris)にて、メトロPorte de la Villette下車、月曜日を除く毎日10時00−18時00、入場料=大人10ユーロ、7才―25才は8ユーロ、7才未満は無料です。