ほおずき  ( LE PHYSALIS )

もともとは野生の多年性植物でナス科、“冬の桜ん坊(cerise d’hiver)”とか“日本提灯(lanterne japonaise)”とも呼ばれるトマトやピーマンの仲間で、果実はタネを抜いて空にして、口で吹き鳴らして遊ぶものですから、懐かしく思われる方も多いことと思います。ところが、こちらのレストランで時折料理の付け合せに飾りとして使われ、それを食べている人が居るのに気付いてびっくりしたことがあります。朝市で沢山に売られている事も知りました。そう、飾りだけでなく実際に食べられるのです。やや酸味があっていただけます。漢方の本によるとビタミンCがレモンよりも豊富に含まれていて(particulierement riche en Vitamine C plus que le citron)特に肝臓や腎臓の病気に効き目があるとされています。それに、陽あたりの良い所ならどこでも簡単に育ち、6月から7月にかけて白っぽい花が咲いて、秋の終り頃、初霜の前には赤い実を沢山付けますので、観賞用にも勧められているようです。