パリの動物園閉鎖  ( LE ZOO PARISIEN A FERME )

長らくパリっ子に親しまれてきた動物園が、本格的な改修工事の為に閉鎖されました。1931年に開かれた植民地博覧会(l’Exposition coloniale)の機会に、パリ12区ヴァンセンヌの森の一角に造られたもので、改修工事の計画は20年も前から検討されてきましたが、常に費用面で問題となり、実現しないまま今日に至ったものです。担当の高等教育・研究省(le Ministere de l’ Enseignement superieur et de la Recherche)の話によりますと、大きな猿山も一部が崩れ落ちるなど、安全面からも早急に見直す必要に迫られたので、財団や民間企業の協力を得て、1億3千万ユーロもの予定で工事に踏み切ったとの事ですが、経済危機に瀕する今日、果たして工事は予定通り4年間で終るかどうか大変疑問視されています。
それにしても、あれだけ沢山居た動物達は何処へ行ってしまったのでしょうか、何も報道されていないだけに気になります。