新聞立ち売り再開 ( RETOUR DE LA CRIEE )

駅頭の風物詩とも云える新聞売りの声が戻ってきました。1995年にストックホルムで始まった駅前での無料紙の配布は、2002年パリでも始り、まず « METRO »紙、続いて « 20 Minutes »紙(パリ地区の通勤時間の平均が約20分であることから、20分で読める新聞の意)、そしてルモンド « Le Monde »紙系の « Matin Plus »紙で、いずれも各紙の発行部数はそれぞれ約45万部、毎朝駅で街角で無料で配られて益々好評です。その影響からスポーツ紙の « L’ Equipe »紙を除いて一般紙の売れ行きはガタ落ち、新聞を売る小屋も減ってしまったのです。そこで、日刊紙組合(SPQN-le Syndicat de la presse quotidienne nationale)では、無料紙に負けまいと発憤、駅頭や駅構内各所で立ち売りを再開したという訳です。売り子(les vendeurs a la criee de quotidiens、略してles crieurs)は今のところパリ市内のメトロや郊外線の駅11ヶ所に朝6時から立ち、声を嗄らしてLe Monde, Le Figaro等12種の日刊“有料紙”を売りさばいています。