“ピカソ・セザンヌ”展  ( PICASSO CEZANNE )

19才のピカソ(Pablo Picasso(1881-1973))がバルセロナからパリ万国博を見学に上京、そこで開かれていた“フランス美術100年”展(Centennale de l’art francais)で初めて見たのが数点のセザンヌ(Paul Cezanne(1839-1906))の作品でした。大いに感銘を受けたピカソは以来セザンヌを唯一人の師(le seul et unique maitre)と仰ぎ、会話の中に最も多く登場する名がヴェラスケスでもなければドラクロワでもマネでもなく、セザンヌであったと云います。しかしながら二人は生涯に一度も会ったことも無ければ、手紙を書き送ったことすら無かったのです。ピカソセザンヌが最も好んで描いた“サント・ヴィクトワール山”(la montagne Sainte Victoire)の麓に城(le chateau de Vauvenargues)を即決で買込んで住む程の熱の入れようでした。こうしてピカソが住んだ50年前を記念して、セザンヌの里であるエクザン・プロヴァンス市は、決して会うことの無かった二人を会わせようと“ピカソセザンヌ”展を企画、開催となったものです。尚、現在ピカソが埋葬されている城も、当展開催期間中は家族の厚意で見学することが出来、風呂場の壁に描かれたフレスコ画が見られるとのことです。
2009年9月27日迄開催 L’ EXPO-EVENEMENT « PICASSO CEZANNE »   MUSEE GRANET にて (Place Saint-Jean de Malte, 13100 Aix-en-Provence) (パリからTGVにて約3時間、南仏プロヴァンスの旧首都) 
お問合せ : 同市観光局(2,Place du General de Gaulle 電話04 4216 1161
www.aixenprovencetourism.com 又は 直接 Musee Granet 電話 04 4252 8832