キリスト復活祭と春の祭日  ( LES PAQUES ET LES JOURS FERIES )

今年は4月12日の日曜日がキリストの復活を祝う祭日(イースター(英)、パック(仏))、春がより華やかになる時です。パン屋さんやお菓子屋さんのウインドーにはチョコレートやマジパンで作った卵やひよこ、鶏やウサギ、リスなどの可愛らしい動物達が、銀紙に包まれ、大きなリボンに飾られて並んでいます。寒くて暗く長い冬が終って、暖かな春の到来に私共も“復活”するような、何となく陽気で目出度い感覚にとらわれます。植物は冬の間に十分貯えたのでしょう、驚くほどの力強いエネルギーを以って若葉を伸ばし、花を咲かせて春を唄っています。針葉樹の他には葉もなく枝ばかりの木、霜や雪に覆われた草、そんな淋しい景色から、今や若葉と色々な花が咲く柔らかな景色へと変っています。当地もこれからしばらくは祭日続き、日本の“ゴールデン・ウイーク”にはかないませんが、まず復活祭が日曜日なので翌日の月曜日(Lundi de Paques)4月13日が振替え休日、5月1日メーデー(Fete du travail)は勤労感謝の日であると同時に“鈴蘭祭り”(Fete des muguets)ですから、各地で労働組合の賑やかな集会が行われ、街角では鈴蘭のブーケが売られます。5月8日は戦勝記念日(Victoire 1945),5月21日はキリスト昇天祭(Ascension),そして6月1日は聖霊降臨祭の月曜日(Lundi de Pentecote)、あとはパリ祭として知られる7月14日の革命記念日(Fete nationale)まで何もありません。