シャンゼリゼ大通りの評判 ( LA REPUTATION DES CHAMPS-ELYSEES )

クリスマスの電飾が並木に煌く天下のシャンゼリゼについての評判が決して良くない、というショッキングな記事が、アメリカ某社が世界の最も素晴らしい通り(les plus prestigieuses avenues du monde)16ヶ所を選んで実施した調査の結果として、当地の有力紙に掲載され、話題となっています。それによりますと、シャンゼリゼは総合点69で最下位(Champs-Elysees arrivent en derniere place avec une note globale de 69/100)、ビバリーヒルズのロデオ・ドライヴ、マドリッドのカル・セラーノ、イスタンブールのバクダット・アヴェニューに遠く及ばず、まずは汚さが指摘されています。それから、高級ブティック、洋品雑貨、レストランやカフェに亘るショッピングの面では、客への応対とサービスについて、店員が冷たく(le personnel est froid)、笑顔が無く(ne sourit pas)、挨拶もありがとうも無い(n’est pas remercie ni salue)、惹かれるもの(l’attractivite)が無い、と厳しくアンダーラインが引かれています。これに対してパリ8区のフランソワ・ルベル区長は、街の汚さについては、テロ騒ぎ以来、紙屑籠や塵箱が安全上の問題から取り払われてしまった事を理由に挙げていますが、どうでしょうか。道路上の紙屑や定員の不親切と思える応対振りには、私共にも一つや二つ思い当たるものがあるようです。

(お詫び)先号の“黒澤明デッサン展”ご紹介の中、映画の題名“爛”は正しくは“乱”ですので、慎んで訂正致します。