クリスマス・マーケット  ( LES MARCHES DE NOEL )

アルザス地方ストラスブール市で毎年開かれるクリスマス・マーケットは、既に冬の名物となって知られるところとなりましたが、今冬はパリでもシャンゼリゼ大通りで初めて開催されて評判です。ロンポアンからコンコルド広場にかけて(du Rond-Point a la Concorde)90軒の真っ白な小屋(chalets blancs)が立ち並び、12月28日迄の毎日、ヨーロッパ各地産の飾りや玩具などを売っています。夜ともなれば並木の電飾が、今年はEUを表すブルーを基調に明るく煌いて(1月18日まで)コンコルド広場にしつらえられた大観覧車(la grande roué)と共に雰囲気を盛り上げています。デパートのショーウインドウはどこも楽しげに動く玩具のパラダイス、それぞれに趣向を凝らしたデコレーションが街を飾っています。フォーラム・デ・アル(Forum des Halles)では“ラ・ヴィ・アン・ローズ”(バラ色の人生 la vie en rose)をテーマに高さ10m余りのクリスマス・ツリーを中心に全体がピンク色に彩られ、ラ・デファンスの広場(Parvis de La Defense)にも12月28日迄各地の名産を売る120軒を超える小屋が並んで賑わっています。アルザス地方へ通じるパリ東駅(Gare de l’ Est)では、これも12月28日迄アルザス地方名産のワインやリキュール、食料品の数々を並べて、パリッ子達を魅了しています。経済恐慌(la crise economique)の中にあって大した売上も見込めないとは云われながら、クリスマスは大人も子供も皆にとって楽しいお祭りに違いありません。