ラウル・デュフィ“歓び”展  ( RAOUL DUFY « LE PLAISIR » )

ラウル・デュフィ(1877−1963)の仕事は衣料用布地の図柄をデザインすることから始り、クチュリエのポール・ポアレ(Paul Poiret)と組んで会社を設立してモード界で活躍するほどにまでなりましたが、突然のように絵描きに転向、キュービスムに走り、セザンヌマチスに傾倒したりするうちに青、赤、緑の濃い独自の画風を生み出しました。ルアーヴル(Le Havre)に生まれ、海を見て育った為か海を描いた作品も多く(La baie des Sainte Adresse(1906),Nice,la baie des Anges(1925)等)、静物画はありますが人物や裸婦を描いたものは無いようです。しかし、今までは何故か今一人気が上がらず、展覧会も数少ない“不人気者”(le mal-aime)でしたが、今回はパリ市立のモダンアート美術館がデュフィの真の
価値を再発見しようと、デッサン、油絵、グラヴュール、衣料用生地、セラミックなど250点を展示していますので。デュフィにとっては当展のテーマ通り“歓び”となるでしょう。
2009年1月11日迄  Musee d’Art Moderne de la Ville de Parisにて
11, Avenue du President Wolson, 75016 Paris   メトロ Iena下車
月曜日を除く毎日10時00―18時00     入場料 9ユーロ