“空港マラリヤ”の犠牲者 ( VICTIMES DU « PALUDISME D’ AEROPORT » )

8月の或る日、パリ・ドゴール空港の近くに住む20代のカップルが、激しい頭痛と高熱、下痢等の症状を訴えて病院を訪れ、診察と検査を受けたところ、マラリヤの一種と診断されて入院しました。この病気は当地に存在するものでなく、しかもこの若いカップルは未だ嘗てフランスから外に出たことが無いそうですから、アフリカ辺りから荷物などに付いてやって来たエトランゼの蚊に刺されたとしか考えられないので、“空港マラリヤ”と名付けたとの説明です。稀なケースとしても、気の毒な夏の犠牲者と云うしかありません。