都会の自然 )

郊外電車RER B線のリュクサンブール(Luxembourg)駅は地下にプラットフォームがあって、そのカーヴした大きな壁には嘗て沢山の広告が競っていたのですが、最近では大半が芸術作品で飾られるようになりました。主には都会に関するエコロジックなテーマで、写真をベースに構成した大パネル(高さ6m長さ20m)6枚を両方向のホームの壁一杯に貼り付けて展示、先回は(“乗り換え”と“都会の調和”の二つの意味)と題したものでしたが、この春からはアンリ・ド・フラアン、シルヴィ・フレサールとフロール・スュランのパリ市内で撮影のクリシェを使ったコンポジションで、自然の風景が豊かに明るく表現されて、居ながらにして四季の歓びを感じる作品です。9月頃まで展示の予定ですから、同駅を利用しなくともメトロの切符1枚を使ってホームに下りてご覧になることをお勧めします。地上のリュクサンブール公園と呼応した自然がそこにあります。