年末・年始 ( LES FETES DE FIN D’ANNEE et LE JOUR DE L’AN )
急な寒さの訪れに、朝夕の気温も日中の気温も零下が続き、雪も降って交通は大混乱、薄暗い毎日に子供達が被っているカグール(la cagoule)という耳まですっぽり覆う帽子が羨ましい程大気も凍っていたのですが、クリスマス(le Noel)を迎える頃になって天気は回復、青空に陽光が眩しく、冷たさは変わりませんが気分も晴れました。最も寒かったのはアルザス・ロレーヌ地方で朝夕零下12℃まで下がり、日中でも零下5℃位、南仏のマルセイユやニースでも雪が積もりました。各地で列車も立ち往生、英仏海峡の下をくぐってパリ・ロンドンを結んでいる“ユーロスター”はクリスマス帰省の家族連れや観光客を満載して海底トンネル内で止ってしまい、長時間そのままに過ごした挙句に荷物を持って歩かされ、車輌を運ぶ列車に乗り換えさせられたり、別の機関車が故障した列車を牽引に来て陸地へ脱出したり、外の寒さとトンネル内の気温の差が大きすぎての故障との説明には何かすっきりとしないものがありました。しかし、2週間余りも続いた郊外電車RER A線のストもやっと解決、C線は事故の影響で未だ復旧していませんが、国鉄(SNCF)とパリ市交通営団(RATP)では、大晦日17時から元日の昼12時までパリ市内・郊外のメトロ、バス、市電、郊外電車(RER)全線を無料で解放、“どうぞ皆さん大いに祝って下さい、あとは私達にお任せ下さい!”(Faites la fete, nous nous occupons du reste !)と大きく書いています。
光に明るいパリ ( PARIS, CAPITALE ECLAIREE )
今や世界的に有名になったシャンゼリゼの並木415本を飾るイルミネーション(1月10日迄)を始めとして市内20区125箇所の商店街、並木道、広場はそれぞれに趣向を凝らした飾りに明るいパリの街が実現しました。これはパリ市庁が“パリがパリを輝かせる”(Paris illumine Paris)とのキャンペーンで奨励し、ダイオードのお蔭で木を傷めず、しかも節電出来るようになったからとも云えるでしょう。こうして明るく飾られた市内各所にクリスマス市(le marche du Noel)が設けられて山小屋風の店が並び、メリーゴーラウンド(les manages)が設置されて毎日19時頃まで木馬や自動車、宇宙ロケットなど子供達の夢を乗せて回っています。パリ市(la Mairie de Paris)の配慮で1月4日まで無料です。
“オランダ派の黄金時代”展 ( L’AGE D’OR HOLLANDAIS )
「レンブラントからヴェルメールまで」との副題が付けられたこの展覧会は、10月7日に開場以来連日長蛇の行列が見られる程の人気です。60点余りの絵画を中心としてデッサン、水彩画、版画、当時を代表するタペストリーや陶器、銀器やガラス器など合わせて130点を展示しています。いずれも往時の生活が偲ばれて好評です。2010年2月7日迄、PINACOTHEQUE de PARIS. パリ・マドレーヌ広場 (28, place de la Madeleine, 75008 Paris) メトロMadeleine,毎日10時30−20時00、閉館なし、毎水曜日と金曜日はノクターン22時00迄、入場料10ユーロ、です。
2009年12月27日の天気:日の出 08時44・日の入 16時59 パリ:朝夕2℃・日中8℃ 晴れたり曇ったり、ニース:朝夕6℃・日中14℃ 晴天、ストラスブール: 朝夕零下3℃・日中3℃ 曇り・雪、 ブレスト: 朝夕5℃・日中11℃ 曇天
(ご挨拶)皆様、今年も色々な事がございましたが、当方お蔭様で元気に「フランス通信」をお届けする事が出来ました。ありがとうございました。今後も益々通信の輪が広がりますように願い、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。