悪天候  ( L’ INTEMPERIE )

先信で南仏マルセイユの10年振りの大雪についてお知らせしましたが、今回はボルドーを中心として主にランド地方に185km/h程の強風が雨を伴って吹き荒れ、空港は勿論各所閉鎖、学校のお休みも2日間続きました。欧州一を誇る松林も三分の一は木がなぎ倒される有様でした。パリでも1999年の冬に170km/hに達する強風(le rafale)に襲われ、窓ガラスが割れるのではないかと不安に陥りながら、あちらこちらで電線がショートして青い火花を散らしていた恐ろしい光景を想いだしました。ヴェルサイユ宮殿を囲む森にあるマリーアントワネットの樫の大木が倒れてしまったのもその時でした。
日が次第に長くなり、少しは暖かくなってきたようで、早起き鳥の囀りが聞こえるようになってきたと喜んでいましたら、又寒さが舞い戻って、朝夕零下の気温に、白く砂糖を塗したような景色、今朝は一面の銀世界が広がり、朝刊の見出しは”La France s’enrhume”(フランスが風邪を引いている)となっていました。