No10

日中の気温も20℃を切るようになり、やや強い風に木の葉が散り始めて、ポプラの高い所に巣をかけたカササギが何やら慌てているようです。南仏コートダジュールだけは地中海性気候のため残暑、それでも太陽が傾き、日が短くなってきました。フランスはEUの先頭に立ち、グルジアアフガニスタンの和平樹立に向かって大いに努力していますが、国内では夏の間に物価が更に上がり、給与額や年金額は久しく凍結されたまま、購買力は弱く、生活費ばかりが目に見えて上がるものですから、人々が黙っている訳がありません。消費者組合やジャーナリスト達がスーパーマーケットを巡って値段調べ、毎日の生活に最も必要な物をまとめて買っては、A店では合計50ユーロであったが、B店では45ユーロと5ユーロも安かった、等とTVや新聞で報告しています。今月に入って給与所得者に対して国が交通費の半分を援助する等、少しずつ改善策が出始めましたが、それだけでは決して治まることはないでしょう。今秋は次々に開催される各種展示会の賑わいに加えて、更にストライキやデモが盛んに挙行され、騒々しくなりそうです。