偽札の激増 ( INFLATION GALOPANTE DE FAUX BILLETS )

パリの警視庁科学技術研究所(Laboratoire de la Police technique et scientifique de Paris)の発表によりますと、欧州中央銀行(Banque centrale europeenne)に回収された偽札だけでも、この2年間に53%増という急激なもので、偽造が正式な印刷を上回るのではないかとの恐ろしい現象です。最も多いのはフランスで偽造(les reseaux francais de faux-monnayage) の20ユーロと50ユーロ札で(Les faussaires francais preferent les petites coupures)3000枚に1枚の割合で流通しているのだそうです。昨年国内での記録はパリ郊外アンギャン(Enghien)で摘発された1万枚の20ユーロ札でフランスではコンピューターを使って手作りの小額紙幣が特徴、パン屋、タバコ屋、新聞雑誌のキオスクなど忙しい場所で疑われる事も無く、早く使って釣銭を稼ぐのを目的としています。オフセットなど本格的に機械を使っての偽造はイタリー、スペイン、イギリスで500ユーロ札、ブルガリアギリシャオーストリーは200ユーロ札や100ユーロ札とのことですが、最近では南米コロンビアなどもUSドル札の偽造を止めてユーロ札に乗り換えたと云われています。高額な500ユーロ札など見たことも無いので気になりませんが、お店でも受け取らないと聞いたことがあります。この頃そう云えば現金で支払うと喜ばれるどころかお札を光にかざして疑わしそうにこちらの顔を覗うので「失礼な」と思う事がよくありますが、納得です。でもどの様に注意すればよろしいのでしょうか。