2010年3月8日迄 Musee de l’ Orangerie, Jardin des Tuileries内、メトロConcorde下車、 火曜日休館、 毎日9時―18時、 入場料 9,50ユーロ
フランス通信(29) (07/12/09)
ニース 朝夕9℃・日中16℃ 晴天 70km/hの風、 山岳地帯700m以上に降雪
英仏海峡(la Manche)に海底トンネル”Eurotunnel”を掘って開通してから今年で15周年を迎えた超特急“ユーロスター”は、英国側の専用軌道“ハイスピード・ワン”の完成により営業速度を300km/hにアップ、更にロンドンの発着駅をウォータールーからセント・パンク…
アカデミスムから芸術を解放しようと二人が初めて会ったのは1900年の事、ロダン60才、マチス31才の時でした。片や既に誰もが認める彫刻の第一人者、片やフォービスムを絵画に採り入れ、彫刻を始めたばかりの画家で、大きな年齢差はありましたが、お互いに解…
今から10年程前にマケドニアからやって来てパリ中に繁殖した害虫に蝕まれた白い花が咲くマロニエは、大きな葉もすっかり水分を吸われて枯れ、秋を待たずに茶色く小さく縮れて散っていきました。殺虫剤の散布は人体に影響を及ぼすので、虫の付かない紅い花の…
リヨンから約1時間、アン県(l’ Ain)にある人口たった124人の平穏な小村プラーニュ(Plagne)が、ジュラシック・パークとして俄に騒がしくなりました。それはリヨンの国立科学研究所(CNRS : Centre national de la Recherche Scientifique)の古生物学者(le pale…
風が雨を呼んで寒さが増し、時には濃い霧が漂い、黄葉が進んで散り、歩く足元に落ち葉がカサカサと音を立て、マロニエの実が足に当たります。この沢山の落ち葉が下水道に詰まると街が洪水になりますので、市の清掃係は大忙し、掃除機の兄弟のようなものを背…
フランス通信(28) (11/11/09)
気温 パリ 朝夕10℃・日中16℃ 曇天、 ニース 朝夕13℃・日中21℃ 晴天 1989年11月9日は親子をも分け隔てたベルリンの壁が壊された日。あれから既に20年。
シリアの西北アレッポで3000年前に生まれたアレッポ石鹸(le savon d’Alep)は赤銅や石の鍋でオリーヴ・オイル(l’huile d’ olive)に水と苛性ソーダを混ぜながら数日間煮つめ、最後に月桂樹の葉のオイル(l’huile de feuilles de laurier)を混ぜて出来上がり、と…
フランス印象派の画家ルノワール(Pierre Auguste Renoir(1841 –1919))が印象派の代表モネ、ピサロ、セザンヌ、或いはシスレー等とのある種の戦いの後、独自の画風を追求して印象主義(l’ impressionnisme)を離れ、南仏に移り住んだ頃から以降の、光に魅せられ…
朝夕の寒さが感じられるようになりますと、貧しい人達への救援活動が忙しくなりますが、食料の援助を目的とする食糧バンク連盟(la Federation des banques alimentaires)は今年で活動25年目を迎えました。経済情勢が厳しくなった昨年の6月からの1年間だけで…
“秋晴れ”とまではいかないまでも高い空にウロコ雲、黄色味を帯びた陽光に木々の葉が日々色を変えていく様に、秋の深まりを感じます。向かい側の2本のポプラ(le peuplier)の根元に散り落ちた沢山の小さな黄葉が、まだ緑を残す芝生に作る模様は、まるで貼り絵(…
フランス通信 ( 25/10/09 )
2009年9月22日(秋分の日) 日の出 07時38 ・ 日の入 19時48 気温: パリ 朝夕13℃・日中23℃ 薄曇り、 ニース 朝夕15℃・日中27℃ 薄曇り 更に日が短くなって秋が深まってきました。いつもですと、そろそろ濃い霧が出て、飛行機の運航に支障をもたらす頃です。…
ジャン・ヌーヴェル設計のガラスの館カルチエ財団の外にも中にも時ならぬグラフィティの氾濫に、何時誰が描いたのだろうか、相当量のスプレー缶を使ったのでは、等と驚いていましたら、これが展覧会。見にやって来た人達の行列の横では梯子をかけて今や制作…
現代美術の絵画など名作コレクションを誇るポンピドー・センターでは、20世紀から今日までに活躍の女性作家200人を選び、作品600点を展示して”ELLES”(エル:彼女達)展を開催しています。モンマルトル、モンパルナスに生き、1905年から1930年代迄制作に励んだ…
パリの東、ヴァンセンヌの森(le bois de Vincennes)の中に“熱帯植物園”と呼ばれていた庭園があります。今ではすっかり忘れ去られたようですが、1907年に華々しく開催された“植民地博覧会”(l’ Exposition Coloniale)の会場として1899年に造られ、当時には珍し…
フランスには“ヒューマニスト”と呼ばれる写真家(Photographe humaniste)が4人居ます。ドアノー(Robert Doisneau(1912-1994))、ブラサイ(Brassai(1899-1984))、カルチエ・ブレッソン(Henri Cartier-Bresson(1908- ?))、そしてウイリー・ロニス(1910-2009)です…
フランス通信 (23/09/09) 秋分の日 (L’ AUTOMNE ) 陽光を暖かいと感じるようになり、大気は湿って懐かしいような秋の匂いがします。22日秋分の日はl’ Automne(秋)と呼ばれ、暦には珍しく聖人の名前が付いていない日です。町を一歩出ますと、国道沿いの土…
2009年9月6日 日の出 07時15 ・ 日の入 20時22 パリ 朝夕8℃・日中 22℃ 晴天、 ニース 朝夕19℃・日中 27℃ 晴天 日が次第に短くなって、陽光が斜めに家の中まで射し込む様になり、寒さすら感じます。 Kanews
今が食べ頃の“ミラベル”は“イエロー・プラム”と呼ばれるスモモの一種、桜ん坊よりは大きくプラムより小さな黄色い丸い実で、ほんのりと桃のような香りの甘い果物です。生で食べますが、フルーツ・タルトにもしますし、ミラベルで作った食後酒もあります。産…
まだ9月だと云うのに、パリの並木や公園のマロニエの葉がすっかり枯れてしまっているのにお気付きですか。確かにマロニエは他の樹木に比べて早く枯葉となり、散っていきます。それにしても一寸早過ぎます。パリ市の森林・樹木課(Service de l’arbre et des b…
10月に催される都市創作ビエンナーレに参加の日本の造形作家川俣正氏(1953−)のインスターレーション”Foot Path”と名付けられた作品は、ボルドー市のカンコンス広場からガロンヌ河に至る(de l’esplanade des Quinconces a la Garonne)120mの木製の橋で、9…
冬に雨が多く、春から夏にかけて晴れの天気が続き、夏の陽光に恵まれた今年はアルザスからブルゴーニュを経てボルドーに至る各地でブドウの収穫が早くも始まっています。特にプロヴァンス地方のロゼは“順風満帆”(Le rose a le vent en poupe), 既にアメリカ…